5月30日、Fitchグループのサステナビリティに特化した分析事業であるSustainable Fitchは、サステナブルな分類法、ESGおよび気候に関する開示規制、ESGファンドの要件など、ESG領域における重要な規制動向を監視することを目的とした新ツール「ESG Regulations and Reporting Standards Tracker」の開始を発表した。
ダウンロード可能なエクセルベースの新しいデータベースは、四半期ごとに更新され、Sustainable Fitchのリサーチ・チームが管理し、政府声明、メディア報道、持続可能な金融ワーキンググループへの参加などの情報源から収集する。
本ツールは、規制の動向を追跡するだけでなく、報告の枠組みや基準も追跡し、発行体や投資家に影響を与えるESG関連の新しい規制に関する指針を提供することを目的としている。
新ツールの発表に伴い同社が発表した報告書では、EU、ブラジル、メキシコ、ASEAN地域における持続可能な分類法の進展、インド、日本、韓国を含む規制当局によるグリーンウォッシュへの関心の高まり、カナダ、香港、ニュージーランドなどの法域における企業の気候変動開示義務化の動きなど、最新の規制動向をいくつか紹介している。