IFCやUNEP FI等、ブルーボンドに関する新ガイダンス発表

9月6日、世界銀行グループの一員である国際金融公社(IFC)は、国際資本市場協会(ICMA)、国連グローバル・コンパクト(UN Global Compact)、国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)、アジア開発銀行(ADB)とともに、持続可能なブルーエコノミーの資金調達のための債券に関するグローバルな実務者向けガイドを作成した。

今回発表されたガイダンスは、市場参加者に「ブルーボンド」の融資や発行に関する明確な基準、慣行、事例を提供するものである。金融市場、海洋産業、世界的機関から意見を集め、信頼性の高い「ブルーボンド」の発行に関わる主要な構成要素、「ブルーボンド」投資の環境への影響を評価する方法、市場の健全性を維持した取引を促進するために必要な手順に関する情報を提供している。

この新しいグローバル・ガイダンスは、以下を支援する。

  • ブルーエコノミーの類型と適格基準の定義
  • 主要業績評価指標の提案
  • 現場からの最新のケーススタディを紹介
  • 持続可能な開発目標14やその他の世界的なサステナビリティ目標を達成するための資金調達の必要性を強調

海洋漁業の衰退防止、低炭素養殖の拡大、洋上再生可能エネルギーの拡大、海上輸送の脱炭素化など、持続可能なブルーエコノミーの発展は、気候の急激な変化、自然の喪失、汚染という3つの地球規模の危機に取り組む上で不可欠である。海洋は重要な熱と炭素の吸収源として機能し、排出される二酸化炭素の約31%を吸収し、地球の気候を調整している。

本ガイダンスは、世界の持続可能な債券市場を支える既存のグローバルな市場基準を基礎とし、また既存の具体的なブルーガイダンスも活用している。ICMAのグリーンボンド原則、UNEP FIの持続可能なブルーエコノミーファイナンス原則と関連するブルーファイナンスガイダンス、国連グローバル・コンパクトのブルーボンド発行のための実践ガイダンスと持続可能な海洋原則、アジア開発銀行のオーシャンファイナンスフレームワークとグリーン&ブルーボンドフレームワーク、IFCのブルーファイナンスのためのガイドラインなどである。

【参照ページ】
(原文)New guidance on blue bonds to help unlock finance for a sustainable ocean economy
(日本語参考訳)IFCやUNEP FI等、ブルーボンドに関する新ガイダンス発表

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