Carbon Growth Partners、炭素クレジットファンドに約278億円を調達

 

6月6日、オーストラリアを拠点とする炭素市場投資家Carbon Growth Partners(CGP)は、グローバルな炭素クレジットとカーボンオフセットプロジェクトに投資するため、再開したCarbon Growth Fundに2億米ドル(約278億円)を調達する予定であると発表した。

検証済み/自主的な炭素市場に焦点を当てた投資を管理するために2020年に設立されたメルボルンのカーボン・グロース・パートナーズは、投資を通じて、財務的リターンの創出、自然の保護と回復、気候変動対策の加速という3つの主要な成果をもたらすことを目的としている。

温室効果ガスの放出を打ち消すカーボンオフセットプロジェクトや関連クレジットに対する需要は、今後数年間で大幅に増加することが予想される。企業や事業者がネット・ゼロの野望を打ち出すことが増え、自社の絶対排出量削減努力への橋渡しとして、あるいは排出回避が難しいバランスを取るためにオフセットに目を向けるようになるからである。

Carbon Growth Fund 2は2022年5月にローンチされ、11月に最初のクローズを発表し、3200万ドル(約44億円)を調達した。同社は今回、今月末までに2,000万ドル(約27億円)、2024年半ばまでに2億ドル(約278億円)を調達する予定で、ファンドを再開することになった。

これは、同社のオリジナルファンドであるCarbon Growth Opportunities Fundが2021年のローンチ以来17%のリターンを生み出し、現金、株式、債券、金、暗号といった他の主要資産クラスを大きく上回ったという発表を受けてのことである。

現在までに、CGPは2億3000万ドル(約320億円)以上をプロジェクトに投資し、3700万トンの温室効果ガスの削減・除去につながるとともに、国連が掲げる17の持続可能な開発目標のうち、15の目標への取り組みを支援した。

【参照ページ】
(参考記事)Carbon Growth Partners to Raise US$200M for Carbon Credits Fund

関連記事

“セミナーのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025年の注目トレンド予測:サプライチェーンと保証制度が企業戦略の中心に

    2025-1-15

    2025年の注目トレンド予測:サプライチェーンと保証制度が企業戦略の中心に

    2025年は企業にとって「サステナビリティへの対応」の本番時期を迎える。EUのCSRD、国内ではS…
  2. 2025-1-14

    バイデン大統領、2035年の気候目標を発表

    12月19日、バイデン大統領は、2035年までに温室効果ガス排出量を2005年比で61~66%削減…
  3. 2025-1-10

    英ASA、ロイズ銀行の誤解を招く持続可能性広告を違反認定

    12月18日、英国広告基準局(ASA)は、ロイズ銀行の持続可能性をテーマにした広告4件について調査…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る