3月13日、スイスの食品・飲料会社Nestléは、インドネシアで「ミロ」と「ココ・クランチ」の詰め替え用自動販売機の試験運用を発表した。本試験は、使い捨てプラスチックの代替品を家庭に提供することを目的とするインドネシアのスタートアップ企業、Qyos by Algramoとの提携により開始された。
本試験は、使い捨て包装に代わる解決策を見出すという同社の幅広い取り組みの一部だ。自動販売機は、シンガポールとスイスのNestléのパッケージング専門家、インドネシアのチーム、Qyos by Algramoが共同で開発したものである。
自動販売機は現在、インドネシア国内の2つの小売店に設置されている。Nestléによると、この詰め替えシステムは、インドネシアの高温多湿な気候条件下で、商品の安全性と鮮度を保ちながら機能するよう設計されている。4~6ヶ月の試験期間中、消費者は自分で容器を持ち運ぶことも、各店舗が提供する容器を購入することも可能である。
また、QRコードを読み取ることで、原材料、栄養価、賞味期限などの商品情報を見ることができる。
今回の試験運用は、Nestléが2021年に南ジャカルタでミロ、ダンコウ、ココ・クランチの再利用・詰め替え可能な容器を試験的に導入した後に行われた。同社はこれまでに、12カ国で20以上の再利用・詰め替えシステムを試験的に導入している。
今月初め、NestléはスーパーマーケットチェーンのColesと提携し、オーストラリアで同社のチョコレートバー「キットカット」の紙製パッケージを試験的に導入した。試験期間中、25万本以上のキットカットバーが新しい紙製パッケージで販売される予定である。
【参照ページ】
(原文)Nestlé pilots refillable vending machines in Indonesia for Milo and Koko Krunch