2月13日、サントリーは全日食チェーンとの協働を発表した。本協働では全日食チェーン加盟店の関東エリアおよび静岡県、福島県の一部店舗を含む91店舗を対象に、店頭で集められた使用済みペットボトルを回収して新たなペットボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」水平リサイクルを開始する。今後関東エリア全域、全国に展開を拡大予定である。
サントリーグループは「人と自然と響きあう」という使命を掲げ、ペットボトルに関しても2030年までに「100%サステナブル化」することを目標にさまざまな取り組みを行っている。全日食チェーンは、地球環境負荷低減およびカーボンニュートラルに向けた活動を推進している。今回、「ペットボトルを資源として循環させていくことで持続可能な社会の実現に貢献する」という両社の思いが一致し、今般の取り組みに至った。
本取り組みでは全日食チェーン加盟店の対象店舗で回収した使用済みペットボトルを、サントリーの飲料用ペットボトル容器として再生・使用していく。これにより顧客の協力により集められた使用済みペットボトルを新たなペットボトルに生まれ変わらせる、「ボトルtoボトル」水平リサイクルを実現する。また、対象店舗では、顧客の水平リサイクルの取り組みへの参加促進を目的に、株式会社寺岡精工のペットボトル減容回収機「ボトルスカッシュ」を導入し、「リサイクルの見える化」をすることで、地域の顧客と共に、資源の有効活用を推進する。
サントリーグループは、2012年に国内清涼飲料業界で初めてリサイクル素材100%のペットボトルを導入したことを皮切りに、従来よりもCO2排出量を低減する世界初の「FtoPダイレクトリサイクル技術」を開発するなど、長年にわたって技術革新を進め、積極的に「ボトルtoボトル」水平リサイクルを実用化・推進してきた。
2019年策定の「プラスチック基本方針」で掲げた、“2030年までにグローバルで使用するすべてのペットボトルに、リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用することで、化石由来原料の新規使用をゼロにする”という「ペットボトルの100%サステナブル化」の目標達成と持続可能な社会の実現に向け、引き続き活動を推進していく。