12月6日、Evonikは、ワクチンやその他の医薬品用途に適した非動物由来のスクアレン、「PhytoSquene」を発売した。PhytoSqueneは、非経口投与製剤のアジュバントとして使用されるアマランサス油由来のスクアレンとして初めて市場に登場した。本発売は動物由来でないスクアレンの確実な商業的供給を求める声に応えたものである。
EvonikはPhytoSqueneの発売により、動物由来のスクアレンに代わる製品を提供する。動物由来のスクアレンは、医薬品用途では通常サメの肝油を原料としている。動物由来製品の必要性を減らすことで生物多様性と生態系を保護することは、Evonikとそのライフサイエンス部門であるNutrition & Careにとって重要な焦点となっている。
Nutrition & Careは、2032年までに売上高でポートフォリオの70%以上を次世代ソリューションに転換するという明確なビジョンを策定している。
PhytoSqueneは、世界各地で栽培されている草本植物であるアマランサスの油から作られている。植物由来であるため、PhytoSqueneはバッチ間の一貫性、品質、純度が保証される。また、欧州薬局方(Ph.Eur.)に準拠しており、病原体が伝播する危険性がない。また、PhytoSqueneは、文化的・宗教的な理由で動物由来製品を使用できない患者のためのソリューションでもある。
Evonik Health Careは製薬業界のパートナーとして、数十年にわたり先進的なドラッグデリバリーのリーダーであり続けている。複雑な非経口および経口医薬品の開発および製造のための包括的なサービスで、世界中の製薬会社をサポートしている。これには、ポリマーや脂質などの医薬品添加剤、製剤開発、臨床サンプルの製造、そして市販の医薬品が含まれる。
【参照ページ】
(原文)Evonik launches plant-based squalene to boost vaccine efficacy
(日本語参考訳)Evonik 、ワクチン効果を高める植物由来のスクアレンを発売