6月29日、プラスチック、化学、精製会社であるLyondellBasellは、電力会社ENGIE North Americaとエネルギー会社Buckeye Partnersから、合計216MWの再生可能エネルギーに関する米国初の電力購入契約を締結したと発表した。
同社によると、同社のスコープ1および2の温室効果ガス(GHG)総排出量の約15%が電力消費に起因している。今回の契約により、年間約628,000MWhのクリーンな電力が供給され、年間225,000トンのCO2排出量を削減可能になると見込まれている。
ENGIE North Americaとの12年間の契約は、ENGIEがテキサス州Navarro郡とLimestone郡に保有する風力発電プロジェクトから供給される100MWの再生可能電力に関するもので、2022年後半の操業開始が予定されている。同契約により、年間約37万7,000MWhのクリーンな電力が供給され、約13万5,000トンのCO2削減に相当するという。
Buckeye Partnersとの10年間のPPAは、テキサス州ダラス郊外にある同社のFiles太陽光発電プロジェクトから供給される116MWの再生可能エネルギー電力に対するもので、2023年の稼働開始を予定している。同契約により、年間約251,000MWhのクリーン電力が発電され、約90,000トンのCO2に相当する。
LyondellBasellによると、今回の契約は、2030年までに電力の最低50%を再生可能エネルギーから調達するという目標をサポートするものだ。本目標は昨年9月に発表され、2030年までにスコープ1と2の絶対排出量を30%削減し、2050年までに全世界の事業所で排出量ゼロを達成するという目標を含む、他の気候変動に関する公約と一緒に発表された。
【参照ページ】
(原文)LyondellBasell Announces Renewable Energy Power Purchase Agreements
(日本語訳)LyondellBasell社、再生可能エネルギーの電力購入契約を発表