1月19日、EY Japanは金融分野に特化した気候変動・サステナビリティ・サービス(CCaSS)チームの新設を発表した。本チームでは、日本で銀行や保険、アセットマネージャー、アセットオーナー向けに特化したサービスを提供する体制を強化し、新たな資本主義の実現を目指すサポートを強力に推進することが目的とされている。
EYでは従来よりグローバルで2,000名程度のサステナビリティやESGの専門家を有する気候変動・サステナビリティ・サービス(Climate Change and Sustainability Services(CCaSS))チームを有しており、2025年にはこれを7,000名以上の体制に拡充する計画を進めている。そこで、日本においても、従来の気候変動・サステナビリティ・サービスに加え、金融サービスに特化したチームを立ち上げ、新たな資本主義の実現に向け、サポートを強化する意向だ。
EYは、日本での金融に特化したサービスとして、以下のようなものをEYにおけるすべてのサービスライン(アシュアランス、コンサルティング、法務、税務、トランザクション)との連携のもと、幅広く提供する。
・脱炭素化への取り組み、投融資におけるESG要素の検討やエンゲージメントの実施、サステナブルファイナンス商品の組成、サステナビリティに関する社員の研修や能力開発、ESGデューデリジェンス等の戦略領域の支援業務
・TCFD対応、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)対応、ESGパフォーマンス指標と目標の設定、インパクトならびにESG成果の測定、取締役会と経営陣への報告や分析といったファイナンスおよび開示領域の支援業務
・各種規制への対応や気候変動リスクをめぐる管理体制の整備、シナリオモデリングとストレステストの実施といったリスク管理及び規制対応領域の支援業務
気候関連を含むESGデータの整備や管理、非財務データに関する内部統制の構築といったデータ及びテクノロジー領域の支援業務
・サステナビリティに関連した各種報告、商品、原則に対する保証業務
【参照ページ】
(原文)EY Japan、金融分野に特化した気候変動・サステナビリティ・サービスチームを新設