UNEP FI、金融機関に向け気候ストレステストに関するガイドを発表

UNEP FI、金融機関に向け気候ストレステストに関するガイドを発表

12月6日、国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)は、金融機関に向け 「気候ストレステスト実践ガイド」 を発行した。各国の金融当局の間で気候ストレステストの動きが広がる中、先行して導入している銀行が知見をまとめた。

本ガイドは、気候ストレステストを理解し、効果的に実行するための計画を立てようとしている金融機関のための詳細なユーザーガイドである。銀行、投資家、保険会社の気候ストレステストの実施を支援するために作成されたもので、各企業のニーズに合わせて適応する必要がある。

本ガイドの開発主体は、UNEP FIのTCFDワーキンググループであり、これまでも金融機関向けの気候変動シナリオ分析ガイドを発行してきた。現在の同ワーキンググループには45銀行が参画しており、日本からは三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループが入っている。

本ガイドの主要な内容として、気候ストレステストのチーム編成やデータ収集、テスト構造の展望などが挙げられる。

【参照ページ】
GOOD PRACTICE GUIDE TO CLIMATE STRESS TESTING

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…
  2. ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    2025-3-31

    ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-3-27

    【GPIF発表】「優れた統合報告書」と「改善度の高い統合報告書」選定結果

    3月11日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国内株式の運用を委託している運用機関に対…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る