12月6日、国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)は、金融機関に向け 「気候ストレステスト実践ガイド」 を発行した。各国の金融当局の間で気候ストレステストの動きが広がる中、先行して導入している銀行が知見をまとめた。
本ガイドは、気候ストレステストを理解し、効果的に実行するための計画を立てようとしている金融機関のための詳細なユーザーガイドである。銀行、投資家、保険会社の気候ストレステストの実施を支援するために作成されたもので、各企業のニーズに合わせて適応する必要がある。
本ガイドの開発主体は、UNEP FIのTCFDワーキンググループであり、これまでも金融機関向けの気候変動シナリオ分析ガイドを発行してきた。現在の同ワーキンググループには45銀行が参画しており、日本からは三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループが入っている。
本ガイドの主要な内容として、気候ストレステストのチーム編成やデータ収集、テスト構造の展望などが挙げられる。