PRB署名の28銀行、新しいイニシアティブを設立

12月2日、国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)が提唱する国連責任銀行原則(PRB)への署名銀行のうち28社は、金融の健全性とインクルージョンを促進する新たなイニシアティブを設立した。

今回のイニシアティブは、気候変動、自然破壊、汚染など、現代の重要なテーマと並んで、金融の健全性とインクルージョンに関する行動を加速させることが目的となっている。

本イニシアティブに参加する署名銀行は、署名後18カ月以内に目標を設定し、金融商品・非金融商品・サービス、社内プロセス、データ分析、パートナーシップのうち、1つ以上の分野で変革を推進するための施策を実施する。
具体的には、手頃な価格の銀行口座、利用しやすい支払い方法、適切なクレジットの提供、金融教育、過剰債務を軽減するための与信・リスクポリシーの改善など、さまざまな変革だ。目標を発表後は毎年報告することで、進捗状況の透明性を確保する想定だ。

署名銀行には、BNPパリバ、ING等が名を連ねたが、日本の銀行は含まれていない。

【参照ページ】
(原文)28 BANKS COLLECTIVELY ACCELERATE ACTION ON UNIVERSAL FINANCIAL INCLUSION AND HEALTH
(日本語訳)28の銀行が一丸となって、ユニバーサルな金融包摂と健康に関する行動を加速させる

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る