SABICとHHI、プラスチックごみのケミカルリサイクルのため協働を発表

SABICとHHI、プラスチックごみのケミカルリサイクルのため協働を発表

11月29日、SABIC(サウジ基礎産業公社)とマレーシアのプラスチックリサイクル企業HHIは、 海に注ぐ水路や海から半径50km以内の内陸部で回収されたプラスチックごみのケミカルリサイクルにおける協働を発表した。海洋循環型プラスチックの高度なリサイクルによって製造される循環型ポリマーを作る。

海洋プラスチックの回収は、海や水路の保護に役立つだけでなく、業界全体でリサイクルプラスチックの需要を高めることで、地域社会の価値創造にも貢献している。回収されたプラスチックはHHIに送られ、HHIが高度なリサイクルにより熱分解油に変換する。この熱分解油はSABIC社の生産工程において、従来の化石原料の代替として認証された新しい循環型ポリマーの原料として使用される。

HHIは、循環型経済への移行を促進するために必要なステップを示す独自のモデルを作成した。このモデルは、広範なネットワークを通じたた海洋循環型プラスチックの回収、高品質で製造可能な素材への変換、パートナーとの協力による新製品開発、より持続可能な素材の使用を支持するプラットフォームを顧客に提供、持続可能な素材を選択する消費者世代を生み出すという5つのステージで構成されている。

【参照ページ】
(原文)SABIC CREATES THE FIRST CERTIFIED CIRCULAR POLYMERS FROM ADVANCED RECYCLING OF RECOVERED OCEAN-BOUND PLASTIC
(日本語訳)SABICとHHI、プラスチックごみのケミカルリサイクルのため協働を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る