ミッション・イノベーション、脱炭素化困難なセクターに対するミッションを発表。

ミッション・イノベーション、脱炭素化困難なセクターに対するミッションを発表。

20の政府機関(現在は23政府機関)が賛同したクリーンエネルギー研究開発促進プロジェクト「ミッション・イノベーション(MI)」は11月9日、脱炭素化が困難なセクターに対して投資と行動を促進する4つの「ミッション」を発表した。

4つのミッションは以下の通り。

都市移行ミッション–都市は世界のエネルギー消費量のほぼ4分の3を占め、総排出量の70%を占めている。 2030年までに、世界中の都市環境で少なくとも50の大規模な統合デモンストレーションプロジェクトを提供し、すべての都市のネットゼロソリューション採用につなげる。

ネットゼロ産業ミッション–鉄鋼、セメント、化学薬品などの重工業は、非常に高い温度を必要とし、大量のエネルギーを使用する。また、世界の温室効果ガス排出量の4分の1を占めており、また投資回収期間が長く、寿命が20年を超える機器への高い投資コストに直面している。これら3つのセクターについて、2050年までに産業部門をカーボンニュートラル化することを目指す。

二酸化炭素除去(CDR)ミッション–二酸化炭素除去技術を進歩させ、2030年までに世界で年間1億メートルトンのCO2の純削減を行う。

統合バイオリファイナリーミッション–運輸および化学部門は、世界の排出量のほぼ3分の1をしめている。化石燃料ベースの燃料、化学物質、および材料をバイオベースの代替物に置き換える。

【参照ページ】
(原文)23 Governments announce new Missions to accelerate innovation in clean energy technologies that can decarbonize sectors responsible for 50% of global emissions
(日本語訳)ミッション・イノベーションが脱炭素化困難なセクターに対するミッションを発表。世界の排出量の50%削減目指す

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る