COP26において、「ブレイクスルー・アジェンダ」発表。42カ国の地域・国が協力しクリーン技術のコスト削減を目指す

11月2日、グラスゴーで開催されたCOP26において、日本を含む42ヵ国は「ブレイクスルー・アジェンダ」への加盟を発表した。これは、パリ協定の目標を達成するために必要なクリーンテクノロジーと持続可能なソリューションの開発と展開を加速させるために、次の10年間で国際的に協力し、すべての人が手ごろな価格で利用できるようにすることを約束するものである。

これは、世界の平均気温の上昇を2℃を大きく下回る水準に抑え、1.5℃に抑えるための努力を進めることなど、パリ協定の目標を達成するために不可欠なものである。しかし、最も脆弱な国を中心に気候変動の最悪の影響を防ぐことができる1.5℃を集団で手の届く範囲に保つためには、さらなる努力の加速が必要であることが科学的に示されていることを指摘している。

このアジェンダの利点は、気候変動への取り組みだけにとどまらず、クリーンテクノロジーと持続可能なソリューションのための市場、雇用、経済発展を世界的に促進し、国連の持続可能な開発目標の達成を支援し、社会の気候変動に対する耐性を強化し、空気や水の清浄化、健康増進などの複数のコベネフィットを実現することである。

【参照ページ】
(原文)COP26 WORLD LEADERS SUMMIT- STATEMENT ON THE BREAKTHROUGH AGENDA
(日本語訳)COP26世界首脳会議-躍進するアジェンダに関する声明

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. 2025-7-10

    EUタクソノミーの簡素化で企業の負担軽減へ―欧州委、報告義務緩和を採択

    7月4日、欧州委員会は、EU共通の分類基準であるEUタクソノミーに関する一連の簡素化措置を採択した…
  3. 2025-7-9

    ISSB、SASB基準の包括的見直し案を公表

    7月3日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASB基準の改訂案およびIFRS S2実…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る