Goldman SachsとBloomberg、支援する気候変動基金、インドとベトナムで持続可能な交通手段への投資を発表
11月7日、Bloomberg PhilanthropiesとGoldman Sachsによるフィランソロピー資金に支えられた気候変動・開発基金(CIDF)は、インドとベトナムの電気バスや充電インフラなどの革新的な電動モビリティソリューションに焦点を当てた、初のブレンデッドファイナンス投資を完了したことを発表した。
昨年設立されたCIDFは、南・東南アジアの開発途上国における持続可能な低炭素経済発展を支援することを目的としており、気候変動の緩和と適応の両方を含む、気候関連で直接的かつ測定可能なプラスの成果をもたらすインパクトの大きいプロジェクトに助成金を提供している。対象となる革新的分野には、再生可能エネルギー発電、持続可能な輸送、気候変動に強い都市ソリューション、グリッド最適化技術、農業・土地利用、グリーン製造・建設が含まれる。本ファンドは、アジア開発銀行(ADB)によって運営されている。
ブレンデッドファイナンスは、共通の投資構造を通じて、公的または慈善的な資本と民間資金を集め、投資家が気候緩和関連の新技術など、認識されたリスクプロファイルが高い特定の種類の投資に投資できるようにするものである。この手段は、大規模な機関投資家の資金を集めるために設計されており、公的金融機関やその他のドナーは、必要とされる多数の基礎的な気候変動プロジェクトに到達するために大量の民間資本を動員する最初の損失として、少額の自己資金を使用できるようになっている。
本ファンドは、ブルームバーグ・フィランソロピーとゴールドマン・サックスから2,500万ドル(約36億円)の助成金を受けて発足し、民間部門のイノベーションのために最大5億ドル(約727億円)の追加資金を活用することを目標としている。
CIDFが発表したインドでの投資は、GreenCellプロジェクトが、いくつかの都市の交通量の多い都市間56路線で運行している既存のディーゼルバスに代わる電気バスの購入と、バス発着所のソーラー+バッテリーソリューションを含む充電インフラの支援を行う。このバスは年間500万人の利用が見込まれ、このプロジェクトにより年間約15,000トンのCO2排出削減が期待されている。Goldman Sachsによると、本ファンドの投資は、投資資金の約14倍を動員するとのことである。
ベトナムでは、投資資金の44倍を動員する見込みで、Vinfastプロジェクトを支援し、国内初の公共交通用電気バス車両と国内初の電気自動車充電ネットワークを開発し、最大140台の電気バスと、全国数千のステーションに15万台の充電ポイントを構築する予定である。
【参照ページ】
(原文)Bloomberg Philanthropies and Goldman Sachs Backed Climate Innovation and Development Fund Announce its First Blended-Finance Investments
(日本語訳)Goldman SachsとBloomberg、支援する気候変動基金、インドとベトナムで持続可能な交通手段への投資を発表