英財務省、グリーンタクソノミー導入を断念 「より効果的な政策に集中」

7月15日、英国財務省は、サステナブルファイナンスの枠組みに関する意見募集(コンサルテーション)の結果を受け、グリーンタクソノミーの導入を見送る方針を正式に決定した。

今回のコンサルテーションは、2024年11月13日から2025年2月6日まで実施され、英国におけるグリーンタクソノミーの有効性と役割について幅広い意見を募った。その結果、導入は気候変動対策に資する投資促進やグリーンウォッシング防止に一定の効果がある一方で、実務面での複雑さや優先度の低さを指摘する声が多数寄せられた。

財務省は、英国の「クリーンエネルギー」と「成長ミッション」、および環境目標の達成に引き続き注力する姿勢を強調した。また、今回の結果を受けてグリーンタクソノミーよりも、投資の促進に直接的な影響を持つとされる他の政策や計画を優先的に推進する。

今回の最終報告書では、意見募集で得られた主なフィードバックと、導入見送りの判断理由について詳細に説明されている。

英国は引き続き、サステナビリティ分野における国際的なリーダーシップの維持と、国内外でのクリーンエネルギー移行の推進を目指すとしている。

(原文)UK Green Taxonomy
(日本語参考訳)英国グリーンタクソノミー

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