マイクロソフト、1800万トンの炭素除去購入へ──ルビコン・カーボンと大規模契約締結

5月15日、カリフォルニア州マリナ・デル・レイにて、炭素クレジット管理企業ルビコン・カーボンがマイクロソフトと1800万トン相当の炭素除去クレジット購入に関する枠組み契約を締結した。これは、企業単独による自主的炭素市場での最大級の契約の一つとされる。

本契約では、植林・再植林・緑化(ARR)プロジェクトを対象に、15~20年間の長期的オフテイク契約を結び、グローバル規模での炭素除去を支援する。

ルビコンのCEOトム・モンタッグは「気候変動対策には大規模な資本投入が不可欠だ」と述べ、本契約が民間投資を呼び込むモデルケースになると強調した。

また、マイクロソフトのエネルギー・炭素除去部門のブライアン・マーズ氏は「科学・金融・ビジネスモデルの革新が結集することで、質の高い気候ソリューションを実現できる」と述べた。

両社は共同で評価フレームワークを策定し、科学的基準と高品質基準に基づくARRプロジェクトを精査した。リモートセンシング技術による継続的な品質監視も行う。

(原文)Rubicon Carbon Enters into Agreement with Microsoft for Nature-based Carbon Removal Credits
(日本語参考訳)ルビコン・カーボン、自然由来の炭素除去クレジットに関してマイクロソフトと契約を締結

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 【PR】10/28   サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    2025-10-14

    【PR】10/28 サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    ISS ESG評価の視点と実務対応の最前線 ISSコーポレート・ソリューションズ(I…
  2. 2025-10-8

    欧州委員会、サステナビリティ報告関連法規(第三国ESRS)の制定を延期へ

    10月6日、欧州委員会は金融サービス分野における115の「重要ではない2次法(regulatory…
  3. SASBスタンダード対照表の作成ステップ(開示項目一覧表ダウンロード資料付)

    2025-10-7

    SASBスタンダード対照表の作成ステップ(開示項目一覧表ダウンロード資料付)

    サステナビリティ情報開示の質を高めることは、今や重要な経営課題である。単なる開示義務の遵守ではなく…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る