EPA、テキサス州での二酸化炭素の地質貯留に関する最終許可を発行

4月7日、米国環境保護庁(EPA)は、テキサス州エクター郡における二酸化炭素の地質貯留のための3つの井戸に対し、Oxy Low Carbon Ventures LLCに最終的なクラスVI許可を発行した。これは、地下水源を汚染から保護するための要件を定めた安全飲料水法の地下注入制御プログラムに基づく、テキサス州でのクラスVI井戸に対するEPA初の許可である。この技術は、高賃金の雇用を提供し、環境に配慮した方法で実施することができる。

クラスVI注入井戸は、排出源または大気から捕捉された二酸化炭素(CO2)を地下深くに貯留する予定だ。オデッサ市から約14マイル離れた元牧場地にあるこのプロジェクトは、年間約72万2000メートルトンの二酸化炭素を深さ約4400フィートに貯留する3つの井戸を含む。

EPAの規則では、企業が提案された井戸の建設と運営が環境を保護するものであることを確認するために、特定のサイト分析を提供することを要求している。これには、地下水源の汚染防止や人為的な地震活動の防止が含まれる。EPAは、エネルギー省の国立研究所の専門家の支援を受けて、これらの技術分析を評価し、サイトの地質、近隣の地下活動、プロジェクトの範囲と運営が安全飲料水法の要件を満たすことを確認した。また、EPAは、建設材料、機械的完全性、緊急対応計画を含む、サイトおよびその周辺の条件に適した計画を企業が確保することを要求した。

クラスVI井戸は、井戸の運営者は、緊急事態への対応計画や井戸の寿命が尽きた後の閉塞方法についても計画する必要がある。EPAはまた、最終許可が安全飲料水法の規制の下で明確かつ執行可能であることを確認した。

EPAは、許可案の作成中に地元の選出公務員や緊急対応者、地域住民、土地所有者と会合を持ち、クラスVI井戸プログラムを説明し、懸念を聞き、質問に答え、2024年9月に許可を承認することを提案し、オンラインおよびエクター郡での対面公聴会で公衆の意見を受け付けた。

(原文)EPA Issues Final Permits for Geologic Sequestration of Carbon Dioxide in Texas
(日本語参考訳)EPA、テキサス州における二酸化炭素地中貯留の最終許可を発行

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-3

    英・豪銀行連合、中小企業のスコープ3把握支援で新会社 50兆ドル市場開拓へ

    6月24日、英ナットウエスト・グループ、豪州ナショナル銀行(NAB)、英スタンダードチャータード傘…
  2. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  3. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る