ノルウェー銀行、政府年金基金グローバルから2社を除外

 

1月24日、ノルウェー中央銀行の理事会は、中国政府系の航空機メーカーAviChina Industry & Technologyおよびインドの国営軍需企業Bharat Electronicsの2社について、「敵対行為の遂行に関する国際規則の重大かつ組織的な違反となる方法で武器を使用する国家に武器を販売しているという受け入れがたいリスク」を理由に投資から除外することを決定した。

決定の背景には、ミャンマー軍にそれぞれ軽飛行機などの軍事物資を販売していることがある。今回の決定は、2022年8月23日の倫理評議会の勧告に基づくものである。

同委員会の倫理指針第4条には、「経過観察措置および除外措置は、企業が武力紛争中の国家に武器を販売し、その武器が敵対行為の実施に関する国際規則の重大かつ組織的な違反となる方法で使用されている(…)ことに寄与している、またはそれ自体が責任を負うという受け入れがたいリスク場合、その企業について決定することができる」という規定がある。本指針に基づき、倫理評議会は2社への投資を検討した。

執行委員会は、勧告のすべての側面について独立した評価を行っていないが、観察基準と除外基準が満たされていることに満足している。企業の排除を決定する前に、所有権の行使を含む他の手段の使用も検討したが、本ケースで用いることは適切でないと結論付けた。

【参照ページ】
(原文)Decisions on exclusion
(日本語参考訳)ノルウェー銀行、政府年金基金グローバルから2社を除外することを決定

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る