欧州委員会、スウェーデンSSABへ210億円の脱炭素補助

10月21日、欧州委員会は、スェーデンの提出したSSABのルレオにおける脱炭素プロジェクトへの1.2億ユーロ(約210億円)の支援を承認した。本措置により、欧州グリーン・ディールとREPowerEU計画に沿った、ロシアへの化石燃料依存を終わらせることに貢献する。

本援助は直接的な助成金が用いられ、電気製造所への移行を加速させるために、電気アーク炉、二次冶金設備、鋳造機の設置が含まれる。電気アーク炉は再生可能な水素を使用して製造された直接還元鉄や鉄スクラップを用いて稼働する計画で、年間250万トンのグリーンスラブ生産能力を備えることとなる。

本助成金によりSSABのプロジェクトは3年早く進められ、2029年には新設の設備がグリーンスチールの生産を開始する見込みであり、化石燃料を用いた3年分のCO2排出相当の削減が可能となる。

【参照ページ】
(原文)Commission approves €128 million Swedish State aid measure to support SSAB in decarbonising its steel production
(日本語参考訳)欧州委員会はSSABの鉄鋼生産の脱炭素化を支援するため1億2800万ユーロのスウェーデン政府援助措置を承認

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