
3月12日、スウェーデンの電池メーカーNorthvolt ABは、資金調達や事業再建の努力が実らず、スウェーデンで破産申請を行った。
同社は、バッテリー業界の厳しい環境の中で資本コストの上昇、地政学的リスク、サプライチェーンの混乱、市場需要の変動などに直面していた。さらに、生産体制の立ち上げにも課題があり、資金繰りの悪化を招いた。米国でのチャプター11手続きを含む財務再編の試みや金融機関からの支援も行われたが、必要な資金を確保できず、破産申請に至った。
破産申請後、スウェーデンの裁判所が任命する管財人が事業売却や債務処理を監督する。申請対象にはNorthvolt AB、Northvolt Ett AB、Northvolt Labs AB、Northvolt Revolt AB、Northvolt Systems ABが含まれるが、Northvolt GermanyおよびNorthvolt North Americaは対象外となっている。
Northvoltの取締役会暫定会長であるトム・ジョンストン氏は、「欧州のバッテリー産業を成長させることは長期的な取り組みであり、全ての関係者の忍耐と支援が必要だ」と述べた。
今後、管財人がNorthvoltの事業や資産の行方を決定する予定であり、最新情報は管財人から提供される。
【参照ページ】
(原文)Northvolt files for bankruptcy in Sweden