LEGO Group、リサイクル素材を使用した新タイヤパーツを導入し持続可能性を強化

2月26日、LEGO Groupは、より持続可能な素材を活用した新たなLEGOタイヤの導入を発表した。今回採用された素材は、廃棄された漁網やロープ、使用済みエンジンオイルを再利用したもので、従来の化石燃料由来の原材料への依存を低減する狙いがある。
この新素材は、海洋で回収されたロープや漁網を再生し、リサイクルされたエンジンオイルと組み合わせることで製造される。まずは7種類のLEGOタイヤに導入され、それぞれ最低30%のリサイクル成分を含む。すでにLEGOセットに組み込まれ始めており、従来のタイヤと見分けがつかない品質を維持しているという。同社は、2025年末までに約120種類のセットにこの新しいタイヤを使用する予定で、今後もリサイクル素材を活用したタイヤの種類を拡大する方針である。
また、同社は、持続可能な素材の導入をさらに推進するため、以下の取り組みを進めている。
バイオポリエチレン(bio-PE)は、2018年から導入されたブラジル産サトウキビを原料とする柔軟で耐久性のあるプラスチックであり、ミニフィギュアのアクセサリーや植物パーツに使用されている。現在、200種類以上のLEGOパーツに採用されており、LEGOセットの半数以上に少なくとも1つのbio-PEパーツが含まれている。
再生人工大理石(arMABS)は、2024年以降、ライトセーバーやウィンドスクリーン、窓などの透明パーツに採用されている素材で、人工大理石をリサイクルした成分を20%含む。LEGO Groupは900種類以上のarMABSパーツを生産しており、全面移行が完了すると85%以上のLEGOセットに含まれる見込みである。
LEGO Groupは、自社のブロックの原材料を持続可能なものへと移行することに注力している。2024年後半時点で、同社が購入する樹脂の30%がマスバランス原則に基づく認証を取得し、再生可能資源の割合は平均22%に達している。
LEGO Groupは、持続可能なイノベーションを推進する上で、業界の垣根を越えた協力が不可欠であると認識している。同社は、サプライヤーや研究機関、他業種との連携を強化し、再生可能・リサイクル素材の開発と改良を進めている。これにより、未来の世代に向けて、より持続可能な製品の提供を目指している。
【参照ページ】
(原文)The LEGO Group introduces tires made with recycled materials