11月14日、COP29気候変動会議(バクー)において、CDPとGRIが環境報告の効率化とデータの比較可能性向上を目指し、覚書(MoU)を締結した。
GRIは、企業が環境・社会・経済への影響を報告するためのグローバルな共通言語である「GRIスタンダード」を提供し、14,000以上の組織がこれを採用。一方、CDPは独立した環境情報開示プラットフォームとして、24,800以上の企業が利用している。この連携により、CDPの年次質問票を通じて、企業はGRIに準拠したデータをステークホルダーに報告できるようになる。
新たな協定のもと、両者は技術的な連携を進め、企業が環境報告を効率的に行えるよう支援する。具体的には、CDPの質問票とGRIの気候変動、水、そして生物多様性に関するトピックスタンダードの整合性を高めるためのマッピング作業が含まれる。
GRI暫定CEOのクリスティーナ・ギル・ホワイト氏は、「25年以上にわたり、GRIは組織がその影響を理解し報告するための触媒として機能してきた。CDPとの連携が報告プロセスをより包括的かつ効果的にすることを期待している」と述べた。また、CDP CEOのシェリー・マデラ氏は、「この協定は環境報告の効率を高め、企業が透明性と説明責任の最高基準を満たすための重要なステップだ」と語った。
【参照ページ】
(原文)CDP and GRI deepen collaboration to streamline environmental disclosure
(日本語参考訳)CDPとGRIが環境情報開示の合理化に向けて協力を深める