アマゾン、先進的な小型モジュール炉の拡大に向けてX-energyに約750億円の投資

10月16日、アマゾンは、X-energyのシリーズC-1資金調達を主導し、5億ドル(約750億円)を投資することで先進的な小型モジュール炉(SMR)の商業展開を支援すると発表した。この投資は、アマゾンのクライメート・プレッジ・ファンド、シタデルの創業者ケン・グリフィン氏、Aresマネジメント関連企業、NGP、ミシガン大学からの共同出資によるものである。

アマゾンとX-energyは、2039年までに米国内で5ギガワット以上の新たなSMRプロジェクトを立ち上げることを目指しており、これは商業規模で最大の展開計画だ。両社は、ワシントン州中部のEnergy Northwestと協力し、初期の320メガワットのプロジェクトを推進し、さらなるプロジェクト拡大を行っていく。

アマゾンのケビン・ミラー氏は「エネルギー需要に応えつつ、気候変動への対策を進めるには、先進的な技術が重要だ」と述べ、シタデルのケン・グリフィン氏は「X-energyはクリーンで信頼性の高い電力を提供する画期的なソリューションだ」と評価した。

また、X-energyは、素材化学会社であるダウ社の製造施設であるテキサス州のUCCシードリフトにて、初のXe-100発電所を建設中であり、DOE(米国エネルギー省)の支援を受けている。

【参照ページ】
(原文)Amazon Invests in X-energy to Support Advanced Small Modular Nuclear Reactors and Expand Carbon-Free Power
(日本語参考訳)アマゾンは先進的な小型モジュール原子炉を支援し、炭素フリー電力を拡大するためにX-energyに投資

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  2. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. 【PR】10/28   サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    2025-10-14

    【PR】10/28 サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    ISS ESG評価の視点と実務対応の最前線 ISSコーポレート・ソリューションズ(I…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る