7月30日、企業に対して科学的知見と整合した目標設定を支援する、科学低根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)は、Scope3排出量に対するアプローチに関する考慮事項についての4つの研究を発表した。これらはいずれも環境属性証明書をどのように活用するのかを議論している。
- Scope3に関するディスカッション・ペーパー
- 環境属性証明書の効果に関する提出された文書
- 企業の気候目標における環境属性証明書の効果に関するエビデンスの統合報告書
- 企業の気候目標における炭素クレジットの効果に関するレビュー結果
SBTiは新たな研究で、炭素クレジットが気候緩和効果を十分に達成していない可能性を強調した。企業が相殺目的で炭素クレジットを使用することは、ネットゼロへの移行を妨げ、気候資金を削減するリスクがあると警告している。また、炭素クレジットの緩和効果を評価する方法には限界があり、より決定的な証拠が必要であると述べた。SBTiは、スコープ3目標設定に関する新たな見解も提示しているが、相殺のシナリオは含まれていないと強調した。
【参照ページ】
(原文)SBTi releases technical publications in an early step in the Corporate Net-Zero Standard review
(日本語参考訳)SBTi、企業ネットゼロ基準の見直しの初期段階で技術出版物を発表