DHL、カーボンニュートラルなロジスティクス倉庫ポートフォリオを開発

DHL、カーボンニュートラルなロジスティクス倉庫ポートフォリオを開発

11月24日、ロジスティクスおよび輸送大手のドイツポストDHLグループの一部門であるDHLサプライチェーンは、欧州の主要市場における顧客の成長ニーズとサステナビリティ要求をサポートすることを目的として、40万平方メートルのカーボンニュートラルな倉庫ポートフォリオを開発したことを発表した。

本ポートフォリオは、ドイツ、オランダ、スウェーデン、フィンランド、イタリア、ポーランドの主要な物流市場にある10の開発拠点に建設された14ユニットで構成されている。

DHLはまた、Allianz Real Estateとの間で、20万平方メートルを超える5施設を含むポートフォリオの前半部分を売却する契約を締結したことを発表した。本契約は、 Allianz Real Estate のロジスティクス分野における単独買収としては最大規模となり、DHL Supply Chainは施設の85%以上に入居する予定である。

DHLは、すべての建物がBREEAM ExcellentやEPC Aなどの主要なサステナビリティ基準を満たし、EUの分類法に準拠し、カーボンリスク不動産モニター(CRREM)評価を受けると発表している。

DHLは昨年、サステナビリティ・ロードマップを発表し、代替航空燃料、ゼロエミッション車輌の拡大、気候ニュートラルビルを中心としたCO2排出量削減対策に、10年間で70億ユーロ(約1兆円)を投資する計画を発表した。

【参照ページ】
(原文)DHL SUPPLY CHAIN DEVELOPS 400,000 SQM OF CARBON NEUTRAL WAREHOUSES FOR CUSTOMERS IN EUROPEAN KEY MARKETS

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-18

    EC、サステナビリティ報告に「緊急修正措置」 先行企業の負担を軽減

    7月11日、欧州委員会は欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)に対する的を絞った「緊急修正措置」…
  2. 複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    2025-7-17

    複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    サステナビリティ情報開示の実務の“今”に応じたオリジナル解説記事のご案内 サステナビリティ情…
  3. 2025-7-17

    カリフォルニア州、企業の気候情報開示でFAQを発表 – 報告義務の具体策示す

    7月9日、カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、州内で事業を行う大企業に温室効果ガス(GHG)…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る