ブラックロック、環境重視の不動産ETFを発売

7月1日、ブラックロックは環境に配慮した不動産ETF「BlackRock Global Real Estate Environment Tilt UCITS ETF(GRET)」を発表した。このETFはユーロネクスト・アムステルダムに上場しており、総経費率(TER)は0.18%である。

このETFは、ESGスクリーニングとティルト手法を用いた「FTSE EPRA Nareit Developed Green Low Carbon Target Select UCITS Capped Index」に連動することを目指す。また、オイルサンド、石炭、兵器、軍需契約、タバコ、小型武器に関連する企業は除外されている。

本指数はエネルギー使用および炭素排出の削減を目指しており、このETFは同社の投資対象の中で「少なくとも20%」環境指標において優れているとしている。

このETFは、EUのサステナブルファイナンス開示規則(SFDR)の第8条に該当し、自然なインフレヘッジとして使用できる。これは、賃料と不動産価値が物価とともに上昇する傾向があるためである。

現在、この指数は343銘柄で構成され、配当利回りは3.8%、株価収益率は17倍となっている。


(原文)BlackRock launches global real estate ESG ETF
(日本語参考訳)ブラックロックがグローバル不動産ESG ETFを立ち上げ

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-18

    EC、サステナビリティ報告に「緊急修正措置」 先行企業の負担を軽減

    7月11日、欧州委員会は欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)に対する的を絞った「緊急修正措置」…
  2. 複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    2025-7-17

    複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    サステナビリティ情報開示の実務の“今”に応じたオリジナル解説記事のご案内 サステナビリティ情…
  3. 2025-7-17

    カリフォルニア州、企業の気候情報開示でFAQを発表 – 報告義務の具体策示す

    7月9日、カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、州内で事業を行う大企業に温室効果ガス(GHG)…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る