H&Mグループ、サプライチェーン脱炭素化に向けRondo Energyと提携

6月19日、H&MグループがRondo Energyに投資し、同社の戦略的投資家諮問委員会に参加すると発表した。これにより、熱エネルギー貯蔵技術を活用し、サプライチェーンの環境負荷を削減することを目指している。

H&Mグループは、Rondoのゼロカーボン産業用熱・電力技術を使用し、グローバルなサプライチェーンの工場での化石燃料によるエネルギ―使用をクリーンエネルギーに置き換える計画だ。Rondoは、再生可能エネルギーを電力に使用することで徹底的な脱炭素化を実現する。

Rondo Energyの創設者ジョン・オドネルは「生地の製造には大量の低コストエネルギーが必要で、Rondoのレンガバッテリーはそのニーズに最適だ」と述べている。H&Mグループは、Rondoの技術がサプライチェーンでどのように活用できるかを探るために提携し、戦略的投資家諮問委員会の一員として参加する。

東南アジアは世界の繊維産業の中心地であり、H&Mグループはこの地域でのポジティブな影響をさらに拡大しようとしている。なお、5月にはRondoとSCG Cleanergyは、東南アジア初の熱バッテリーを発表し、タイで大規模な生産能力を確立している。

【参照ページ】
(原文)H&M Group invests in Rondo Energy to further strengthen their climate strategy
(日本語参考訳)H&Mグループ、気候戦略のさらなる強化のためロンド・エナジーに投資

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る