EU、グリーンウォッシングリスクに対処するため新ガイドラインを発表

5月14日、EUの市場規制機関である欧州証券市場監督局(ESMA)はグリーンウォッシングリスクに対処するため、ESGまたは持続可能性に関連する用語を使用したファンドの名称に関するガイドラインを含む最終報告書を公表した。

当ガイドラインは、ファンドの名称における、根拠のない、または誇張された持続可能性の主張から投資家を保護する。また、ファンドの名称にESGまたは持続可能性に関連する用語を使用できるか評価するための測定可能な基準を資産運用会社に提供する。

当ガイドラインは、持続可能性関連の用語を使用するために、環境・社会的特性・持続可能な投資目的を達成するため、投資対象の80%以上を使用しなければならないと定めている。

今後、当ガイドラインはEU全言語に翻訳され、その後ESMAのウェブサイトで公表される。適用は公表から3ヶ月後。

【参照ページ】
(原文)ESMA Guidelines establish harmonised criteria for use of ESG and sustainability terms in fund names
(日本語参考訳)ESMA、ファンド名における ESG およびサステナビリティ用語の使用についての調和された基準を確立

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る