EU、大型車の排出基準新規則を採択

5月13日、EU理事会は、大型車のCO2排出基準に関する規則を正式に採択した。新規則は、交通からのCO2排出量をさらに削減し、2030年、2035年、2040年の新たな目標を導入するものである。

改正規則では、現行規則の適用範囲が拡大され、CO2排出量が認証されたほぼすべての新型大型車(小型トラック、都市バス、長距離バス、トレーラーを含む)が、排出削減目標の対象となる。

また新規則は、重量16tを超える大型貨物車の排出量を15%削減するという現行の2025年目標を維持している。EUの2030年以降の気候変動目標に沿って、同規則は段階的な目標を設定しており、 2035年以降、中型貨物車、重量7.5tを超える大型トラック、バス、および対応する職業用車両に適用される。

新規則は、2035年までに新車の都市バスについて100%のゼロエミッション目標を導入し、2030年までに同カテゴリーについて90%の中間目標を導入する。

同規則は2027年に有効性と影響についてEUが見直しを行う予定。また、今後新型大型車のライフサイクル全体のCO2排出量を評価・報告方法を開発する可能性について評価すると示している。

【参照ページ】
(原文)Heavy-duty vehicles: Council signs off on stricter CO2 emission standards

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-6

    CDPとTNFD、2025年質問票の対応マッピングを公開

    10月22日、CDPとTNFDは、CDP 2025年版企業質問票とTNFD開示推奨項目・指標との対…
  2. 2025-11-6

    ISSB、国際的なサステナビリティ開示の「グローバル・パスポート」構想を発表

    10月30日、ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)は、ロンドンで開催された「IFRSサステナ…
  3. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-5

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    ※2025年11月4日公開済みの記事にTNFDが発行した「Nature in transition…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る