4月11日、インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシズ(ISS)は、同社のガバナンス、報酬、サステナビリティ、サイバーリスク事業のISS-コーポレートが、企業サステナビリティ・レポーティング・ソフトウェア・ソリューション・プロバイダーのセルシアを買収したことを発表した。
2021年に設立され、オスロに本拠を置くセルシアは、特にEUの企業持続可能性報告指令(CSRD)規制に焦点を当てた、規制上の持続可能性報告の簡素化を目的としたソリューションを提供している。CSRDは、2024年初頭から一部の企業に適用が開始され、サステナビリティの開示が求められる企業数を現在の約1万2000社から5万社以上に大幅に拡大し、新たに策定された欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)に基づき、環境、人権、社会基準、サステナビリティ関連リスクに対する企業の影響を網羅する、より詳細な報告要件を導入する。やがてCSRDは、EU域内で事業を展開するEU域外の多くの大企業にも適用されることになる。
セルシアのソフトウェアは、環境目標に貢献する上で重要な役割を果たす経済活動の分類を可能にするEUの分類システムであるEUタクソノミーの報告要件や、持続可能性リスクの統合やプロセスや製品における持続可能性への悪影響の考慮に関する透明性を投資家やアドバイザーに求めるEUの規制である持続可能な金融情報開示規制(SFDR)の報告要件もサポートしている。
セルシアのスタッフはそのまま残り、セルシアのCEO兼共同設立者であるペター・レイスタッドに引き続き報告する。
【参照ページ】
(原文)ISS-Corporate Acquires Sustainability Reporting Software Provider, Celsia
(日本語参考訳)ISSコーポレート、サステナビリティ・レポーティング・ソフトウェア・プロバイダーのセルシアを買収