BNPパリバAM、グローバル・ネット・ゼロ移行ファンドを立ち上げ

3月21日、BNPパリバ・アセット・マネジメント(BNPP AM)は、BNPパリバ・グローバル・ネット・ゼロ・トランジション・エクイティ・ファンド(BNPP Global Net Zero Transition Equity fund)のローンチを発表した。

BNPP AMによると、本ファンドはEUのSFDR規制の第8条に分類され、世界の排出削減に貢献する「採用企業」と「ソリューション・プロバイダー」の双方を含む、ネット・ゼロの達成に注力する1,000社以上のグローバル企業から選ばれた、確信度の高いポートフォリオを目標とする。

BNPP AMによれば、投資対象は地理的、規模的、セクター的に分散されており、ベンチマークと比較して業界リスクを低減している、

また、BNPP AMは、本ファンドが、低炭素経済を実現することの社会的影響に言及する「ジャスト・トランジション(公正な移行)」のレンズでネット・ゼロの達成に焦点を当てた、市場で数少ないファンドの一つであると付け加えた。

本ファンドのローンチは、BNPP AMが1月に発表した新しいグローバル・サステナビリティ戦略(GSS)に続くもの。気候、自然ベースのソリューション、経済的平等を含むテーマにわたる持続可能でインパクトのある投資ソリューションの幅を広げるという目標が盛り込まれ、投資においてサステナビリティを考慮するアプローチを更新した。BNPP AMはまた、2022年にネット・ゼロ・ロードマップを発表し、対象投資案件の60%を2030年までにネット・ゼロ達成、2040年までに100%とする目標を設定した。

【参照ページ】
(原文)BNP Paribas Asset Management launches its first active Global Net Zero Transition equity fund
(日本語参考訳)BNPパリバAM、グローバル・ネット・ゼロ移行ファンドを立ち上げ

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る