2月13日、味の素は、米カリフォルニアのシリコンバレーにコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を新たに設立したことを発表した。同時に、第1弾投資先として、米ベンチャーキャピタルTranslink Capitalが組成したファンドと、低炭素プリント基板開発スタートアップのエレファンテックに出資した。
Translink Capitalは、2006年に設立されたIT関連スタートアップ企業に特化したベンチャーキャピタルであり、モビリティ、人工知能(AI)、ロボティクス、ヘルスケア、サステナビリティ、半導体などの分野で実績を積んでいる。また、大手企業とスタートアップ企業との業務提携支援にも力を入れている。
エレファンテックは、2014年に東京で創業されたスタートアップ企業であり、プリント基板製造での環境インパクトの大幅な削減に資する技術を開発している。従来の製法に比べ、CO2排出量を75%、水消費量を95%削減可能なインクジェット印刷による電子回路製造技術の実用化を進めており、2020年には量産化にも成功している。味の素は、エレファンテックとの中長期的な協働機会を模索していく考え。