2月8日、世界気象機関(WMO)は、気候、社会、技術の急速な変化の時代における協力を強化するため、宇宙機関との関係を再活性化すると発表した。
宇宙ベースの観測システムは、世界の数値気象予測モデルで使用されるデータの約90%を占めている。WMOは、宇宙機関と長年にわたって協力関係にあり、特に後発開発途上国において、データ共有の促進、共通基準の設定、能力構築に役立ってきた。
WMOは、5年以上ぶりに開催された第15回衛星に関するハイレベル政策に関する協議会合を開催した。本会合では、WMOがどのように宇宙機関を支援し、加盟国のデータと情報のニーズを満たすことができるかを検討するとともに、最新世代および将来世代の人工衛星から得られる膨大なデータへのアクセスと利用を促進する方法についても検討された。また、地球システムの監視と予測、万人のための早期警報、GHG監視など、WMOの主要な戦略的優先事項を支援するための宇宙ベースの観測の可能性についても検討した。
今後開催されるWMOの構成機関会合では、宇宙機関との関係強化が図られる。本決定は、6月の気象衛星に関する調整グループ・プレナリーや10月の地球観測衛星委員会プレナリーにも反映される予定。
【参照ページ】
(原文)WMO reinvigorates relations with space agencies
(日本語参考訳)WMO、宇宙機関との関係を強化