パンドラ、ジュエリーを100%リサイクル金・銀にシフト

パンドラ、ジュエリーを100%リサイクル金・銀にシフト

1月30日、ジュエリーデザイナー兼小売業者のパンドラは、すべてのジュエリーに使用する銀と金をリサイクルのみから調達することを発表した。

今回の発表は、2020年に設定されたパンドラのサプライチェーンを2025年までに100%リサイクルされた金と銀を調達するように調整するという目標の早期達成を意味する。パンドラのバリューチェーンは温室効果ガス排出量の80%以上を占めており、同社は2030年までに原材料、包装、輸送、フランチャイズ店舗などから発生するスコープ3排出量を42%削減する目標を掲げている。

同社によれば、リサイクル金属に移行することで、温室効果ガスの大幅な排出を回避することができる。採掘にはリサイクルよりも多くのエネルギーと資源が必要であり、リサイクル銀の二酸化炭素排出量は採掘された銀の3分の1、金のリサイクルによる二酸化炭素排出量は新しい金の採掘による排出量の1%未満である。

目標を達成するために、パンドラは、すべてのサプライヤーが、RJCのChain of Custodyに従ってリサイクルされたことが証明された材料のみを調達する必要があり、多くのサプライヤーが、選別、溶解、製造を含むサプライチェーン全体にわたって、採掘された金属とリサイクルされた金属の完全な分離を確実にするための新しいプロセスと設備を導入する必要があると述べた。同社は、100人以上のパンドラ従業員が移行作業に携わっていると付け加えた。

既存の金属在庫が枯渇するまでの時間を考慮し、パンドラは2024年後半から、すべての新しいジュエリーを100%リサイクルされた銀と金で製作する予定である。

【参照ページ】
(原文)Pandora shifts to recycled silver and gold
(日本語参考訳)パンドラ、ジュエリーを100%リサイクル金・銀にシフト

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る