企業向け気候変動プラットフォーム「ウォーターシェッド」、約146億円を調達

企業向け気候変動プラットフォーム「ウォーターシェッド」が約146億円を調達

2月1日、企業向けサステナビリティ・プラットフォームのウォーターシェッドは、シリーズC資金調達ラウンドで1億ドル(約146億円)を調達したと発表した。

本資金調達ラウンドでウォーターシェッドの価値は18億ドル(約2,634億円)となり、世界で最も価値のある気候変動ソフトウェア企業となる。

2019年に設立され、サンフランシスコを拠点とするウォーターシェッドは、企業が温室効果ガス排出量を測定、報告、削減し、気候変動目標を達成し、規制上の持続可能性報告要件に対応することを支援する。同社のソリューションには、きめ細かな排出量測定のための気候データベース、持続可能性報告やサプライチェーン・エンゲージメントのためのソフトウェア・ツール、企業が炭素除去やクリーン電力プロジェクトにアクセスするためのマーケットプレイスなどが含まれる。同社の顧客ベースには、ゼネラル・ミルズ、サンコープ、メドライン、BBVA、パラマウント、Spotify、クラーナ、米国銀行上位6行のうち4行、プライベート・エクイティ上位10社のうち6社が含まれる。

ウォーターシェッドによると、2022年に7000万ドル(約102億円)のシリーズB資金調達ラウンドを実施して以来、同社は大きな成長を遂げた。顧客ベースのCO2排出量管理量は2000万トンから4億7900万トンに増加し、最近では温室効果ガス排出量データベースCEDAの買収、企業気候情報開示ソフトウェア・ソリューション「ウォーターシェッド・ディスクロージャー」の立ち上げ、KPMG、アクセンチュア、ERM、PCAFなどの企業や団体とのパートナーシップの確立に成功した。

同社によると、今回の資金調達は、排出量測定、持続可能性報告、脱炭素ソリューションへの投資をサポートするもので、英国およびヨーロッパでのプレゼンス拡大を目指している。

今回の資金調達ラウンドは、テクノロジーに特化した投資家グリーンオークスが主導し、クライナー・パーキンス、セコイア・キャピタル、エラッド・ギル、エマーソン・コレクティブ、ガルヴァナイズ・クライメート・ソリューションズ、ネオなどの既存投資家も参加した。

【参照ページ】
(原文)$100M for climate Announcing our Series C
(日本語参考訳)気候変動に1億ドルを シリーズCを発表

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る