1月30日、自然をベースとした土壌炭素除去ソリューションの新興企業であるグラスルーツ・カーボンは、マイクロソフトとの契約を発表した。マイクロソフトは、再生的に管理された草地から生成され、30年間にわたって追加的に隔離された炭素を表す、高品質の土壌炭素排出権を提供する。
テキサス州を拠点とするグラスルーツ・カーボンは、放牧管理ソフトウェア会社のパスチャーマップと炭素クレジット・アグリゲーターのソイル・バリュー・エクスチェンジの合併により2021年に設立された。全米の牧場主と提携し、再生放牧の実践を通じて放牧地に炭素を吸収・蓄積した牧場主に報酬を与え、炭素クレジットの購入を通じて二酸化炭素排出量の削減を目指す企業と結びつける。グラスルーツ・カーボンは、牧場主の土地における炭素貯留量を評価するための土壌サンプリングと測定を手配し、炭素貯留のための土地管理実践に関する教育を提供し、炭素クレジットの検証、認証、買い手を見つける。
グラスルーツ・カーボンによれば、炭素の除去に加えて、土壌の健全性の向上には、貯水の強化、浸食の防止、草原の生態系の改善などの利点がある。
今回の取引は、再生的に管理された草原から生成された炭素クレジットへのマイクロソフト初の投資であり、2030年までにカーボン・マイナスを達成し、2050年までに過去の全排出量を削減するという同社のイニシアティブの一環である。マイクロソフトは最近、チェスナットカーボンおよびブラジルの森林再生に特化した新興企業モンバックとの大規模な自然ベースの炭素除去契約を発表した。同社の炭素除去ポートフォリオは、直接空気回収(DAC)、海洋ベースの炭素除去、バイオ炭ベースの契約など、さまざまな技術やアプローチに及んでいる。
【参照ページ】
(原文)Grassroots Carbon to provide Microsoft with soil carbon storage credits
(日本語参考訳)グラスルーツカーボン社、マイクロソフト社に土壌炭素貯留クレジットを提供