1月9日、ドイツの化学世界大手BASFは、リサイクル大手スウェーデンのStena Recyclingとの間で、EVのバッテリー原材料であるブラックマスのオフテイク契約を締結したと発表した。
両社は本契約において、バッテリーからの有価金属の回収率を向上させ、欧州のEVバッテリーのリサイクル・バリューチェーンを構築することを目指している。最初の段階では、スウェーデンのハルムスタッドにあるStena Recyclingのバッテリー・リサイクル施設で、使用済みリチウムバッテリーの回収、評価、前処理、ブラックマスの生産が行われる。
次の段階では、ドイツのシュヴァルツハイデにあるBASFの金属精製工場で、ブラックマスに含まれるリチウム、ニッケル、コバルト、マンガンなどの有価金属を化学的に回収する。そして、これらのリサイクル金属を新たなバッテリーの生産に使用することで、バッテリーのカーボンフットプリントの大幅な削減を目指す。この取り組みは、循環経済の概念に基づき、持続可能なバッテリー製造に向けた一歩となる。
【参照ページ】
(原文)BASF and Stena Recycling partner in recycling of electric vehicle batteries in Europe
(日本語参考訳)BASF、Stena RecyclingとEVバッテリー原材料のリサイクル契約を締結