カナダ、2035年までに新車販売の100%ZEV化を目指す

カナダ、2035年までに新車販売の100%が電気自動車になる基準を最終決定

12月19日、カナダ環境・気候変動省は、EVの利用可能性基準を最終決定し、2035年までに同国内で新車販売の100%がゼロエミッション車(ZEV)になることを発表した。同基準では、中間目標として、2026年までに全新車販売の20%以上、2030年までには60%以上がZEVになるよう設定されている。本基準により、国内で生産されたZEVが国内供給に投入されることが奨励される。

現在、カナダでは既に2023年第3四半期で新車販売の8台に1台がゼロエミッション車となっており、ブリティッシュ・コロンビア州とケベック州では既に20%以上がEVとなっている。また、EVバッテリーの性能向上により、寒冷地でも十分な性能が得られると判断された。

カナダ政府は、2029年までに全国に84,500基のEV充電スタンドを設置する計画で、現在の公共EV充電スタンドの数は約25,000基である。2023年には、連邦政府のiZEV購入奨励金の対象がEV50車種以上に拡大される予定。

【参照ページ】
(原文)New Electric Vehicle Availability Standard will give Canadians better access to more affordable cars and cleaner air
(日本語参考訳)新しい電気自動車利用可能基準は、カナダ国民に、より手頃な価格の自動車と、よりクリーンな空気へのより良いアクセスを提供する。

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-11-29

    ISO、ESG分野の国際ガイダンス「ISO ESG Implementation Principles」を発表

    11月14日、ISO(国際標準化機構)はCOP29で、ESG分野における複雑な課題への対応を支援す…
  2. COP29で何が決まった?カーボンクレジットや途上国支援の基金についてポイント解説

    2024-11-28

    COP29で何が決まった?カーボンクレジットや途上国支援の基金についてポイント解説

    気候変動への対応は、企業にとって避けられない課題である。特にカーボンクレジット市場や途上国支援に関…
  3. 2024-11-25

    <発表>お役立ち資料ダウンロードランキング2024

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。今年までに最もダ…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る