Nasdaq、ESG報告書作成ソフトウェアプロバイダーMetrioを買収

6月2日、資本市場テクノロジーおよび取引所企業のNasdaqは、モントリオールを拠点とするESGデータ収集・分析・報告ソフトウェアのプロバイダーであるMetrioの買収を発表した。本買収により、Metrioのサービス型ソフトウェア(SaaS)プラットフォームをNasdaqのESGソリューションに統合し、IR・ESGサービスのポートフォリオを強化する。

本買収は、投資家、消費者、規制当局を含む複数のステークホルダーからの圧力の高まりにより、企業が世界的にサステナビリティ・パフォーマンスの測定と報告を行うようになった流れを受けたものだ。ESGデータの収集、管理、分析は、しばしばこのプロセスにおける最も大きな障害として挙げられている。

2009年に設立されたMetrioのプラットフォームは、自動データ収集、ESGパフォーマンス測定、分析とダッシュボード化、複数フレームワークによる報告、ステークホルダーエンゲージメントとサステナビリティ・コミュニケーションのためのソリューションにより、企業のサステナビリティ報告プロセスの合理化を可能にする。同社の顧客には、Target、Decathlon、Air Canada、TMXなどがある。

今回の取引は6月中旬に完了する予定である。Nasdaqによると、モントリオールにあるMetrioの本社は維持する予定。

【参照ページ】
(原文)Nasdaq to Acquire Metrio, a Leader in Sustainability Software

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  3. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る