NZSPMP、SBTi鉄鋼セクターガイダンスの策定に対する提言を含む最終報告書を発表

responsible steel

7月26日、「Net Zero Steel Pathway Methodology Project(NZSPMP)」の最終報告書と提言が発表された。

NZSPMPは、Science Based Targets Initiative(SBTi)が開発した科学的根拠に基づく目標設定方法論に改良を加え、鉄鋼業界にフィットさせようと取り組んでいるプロジェクトだ。

このプロジェクトは、鉄鋼メーカー4社(アルセロールミッタル、タタスチール、ブルースコープスチール、GFGアライアンス)とResponsibleSteel、worldsteelからなる運営グループが主導しており、鉄鋼メーカー11社とドイツ鉄鋼協会が、プロジェクトの技術ワーキンググループのメンバーとして参加している。

具体的な提言としては

1: プライマリ・スチールとセカンダリ・スチールを区別する
2: 一貫したスコープとシステム境界の設定
3: 一貫した鉄鋼セクターの予算と軌道を設定する
4: 鉄鋼業で製造される副産物を使用することによるGHG排出量の削減を認識する
5: 科学的根拠に基づく目標を設定する際、規制政策の影響を統合する
6: 既存の基準や手法を鉄鋼セクターの脱炭素化のために活用する。より一貫した目標設定のために、既存の基準や手法を鉄鋼部門専用の脱炭素化アプローチに活用する
7: 様々な種類の鉄鋼製品を製造する企業のための明確なガイダンスの作成

などが盛り込まれている。

【参照ページ】

(原文)The Net-Zero Steel Pathway Methodology Project (NZSPMP)

(日本語訳)NZSPMP、SBTi鉄鋼セクターガイダンスの策定に対する提言を含む最終報告書を発表

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