英国、汚染企業への罰金上限を撤廃

英国、汚染企業への罰金上限を撤廃

12月11日、英国政府は、規制当局を通じて直接罰金を科すことができる市民制裁制度であるVMP(Variable Monetary Penalties)を通じて、環境庁が環境汚染を行った企業に科すことができる罰金の上限を撤廃し、同制度の対象となる汚染犯罪の範囲を拡大したと発表した。

改正前は、VMPの罰金の上限は25万ポンド(約4,479万円)だった。今後、英国の環境・食料・農村地域省(DEFRA)は、罰則は企業規模や違反の性質に比例したものになると述べている。

DEFRAは、新たな無制限の罰則は、「水システム全体にわたり、より多くの投資、より強力な規制、より厳しい執行を確実にする」という政府の施策の一環であると付け加えた。

罰則制度の変更には、製造、発電、廃棄物処理、採掘など、環境許可証の下で規制されている活動へのVMPの拡大も含まれる。この変更は、2023年春に政府によって開始された協議に従って実施されるものである。

【参照ページ】
(原文)Unlimited financial penalties for environmental polluters
(日本語参考訳)英国、汚染企業への罰金上限を撤廃

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る