Maersk、船隊の脱炭素化を推進する過去最大のグリーン燃料契約に調印

マースク、船隊の脱炭素化を推進する過去最大のグリーン燃料契約に調印

11月22日、総合コンテナ物流企業のMaerskは、中国のクリーンエネルギー企業であるGoldwindと、2026年から年間50万トンのグリーンメタノールを引き取る大規模な燃料購入契約を締結したと発表した。

Maerskによると、本契約は世界の海運業界にとって初の大規模なグリーンメタノール引取契約であり、同社初の大型メタノール対応船12隻の低炭素運航を可能にする。

今回の合意は、Maerskによる低炭素船隊の拡大を可能にする一連の動きの中で最新のもの。2021年の世界初のカーボンニュートラルなメタノール燃料コンテナ船を皮切りに、25隻のメタノール対応船を発注中である。同社は今年初め、化石燃料を燃料とする既存のコンテナ船をメタノールを燃料とする二重燃料船に改造する業界初の改造計画を発表し、今後の改造計画も発表した。

同社は一連の炭素削減目標を発表しており、その中には2040年に全事業と全範囲でガス排出量ネット・ゼロを達成する目標や、2030年までに海上輸送船隊のコンテナ輸送量当たりの排出量を50%削減する目標、完全に管理されたターミナルからの絶対排出量を70%削減する目標などが含まれている。

Goldwindが提供する燃料には、グリーンバイオメタノールとe-メタノールが含まれ、中国東北部の興安盟に新設される生産施設で風力エネルギーを利用して生産される。この施設での生産は2026年に開始される予定である。

【参照ページ】
(原文)Maersk signs landmark green methanol offtake agreement, significantly de-risking its low-emission operations in this decade
(日本語参考訳)Maersk、船隊の脱炭素化を推進する過去最大のグリーン燃料契約に調印

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