マッコーリー、SAFプラットフォームSkyNRGに280億円超を投資

マッコーリー、SAFプラットフォームSkyNRGに280億円超を投資

11月16日、マッコーリー・アセット・マネジメントは、持続可能な航空燃料(SAF)メーカーであるSkyNRGに最大1億7,500万ユーロ(約280億円)の初期投資を行うことを発表した。

SAFは、現在世界の温室効果ガス(GHG)排出量の2〜3%を占める航空産業の脱炭素化を支援する重要な手段のひとつと考えられている。航空会社が気候変動目標を達成するための重要な解決策の一つとしてSAF技術に注目し、また各国政府が脱炭素化の野望を達成するためにSAFの使用拡大を義務付け始めたことで、SAFの需要は今後数年間で劇的に増加すると予想されている。例えば、EUは最近、SAFの最低使用量を義務付ける法律の採択を発表し、2050年までに混合燃料の70%まで増加させる予定である。

2010年に設立されたアムステルダムを拠点とするSkyNRGは、航空部門が2050年のネット・ゼロ公約を達成できるよう、SAFの構築を目指している。同社は2011年、共同設立者であり株主でもあるKLMオランダ航空が運航する民間便に世界で初めてSAFを供給し、現在までに世界40社以上の航空会社にSAFを供給している。SkyNRGは、2030年までにヨーロッパとアメリカにSAF専用施設を建設し、戦略的引取パートナーと協力することを検討している。

本投資は、マッコーリーのグリーン投資専門チーム(MAM Green Investments)が主導し、マッコーリーGIGエナジー・トランジション・ソリューションズ(MGETS)ファンドを通じて行われた。

【参照ページ】
(原文)Macquarie Asset Management invests in a leading SAF platform SkyNRG
(日本語参考訳)マッコーリー、SAFプラットフォームSkyNRGに280億円超を投資

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る