医療関係者協会、化石燃料の段階的廃止要請

11月1日、 医療関係者の国際団体であるGlobal Climate and Health AllianceとHealth Care Without Harmは、国連気候変動枠組条約第28回ドバイ締約国会議(COP28)のスルタン・アーメッド・アル=ジャベール議長に向けて、健康・医療の観点から、化石燃料の段階的な廃止を公正かつ公平に加速するよう求める合同書簡を提出した。

  1. 署名者:
    • 世界医師会、国際看護師協会、国際小児科学会、国境なき医師団、国際医学生連盟、アンデス保健機構など、多くの国際的医療機関が署名。
    • 日本からは、日本医療政策機構(HGPI)とGreen Practice Japanも賛同。
  2. 健康への影響:
    • 地域社会や医療従事者が既に気候変動の影響に直面しており、COP28が「健康COP」になるためには、化石燃料の段階的廃止が必要。
    • 化石燃料の燃焼による大気汚染が引き起こす健康被害に言及。
  3. 医療費の削減:
    • クリーンエネルギーへの転換により、大気汚染に関連する医療費が毎年数千億米ドル削減できる可能性。
  4. 信頼性の低いソリューションへの懸念:
    • 炭素回収・貯留(CCS)のような信頼性の低いソリューションへの懸念。
    • 各国政府が化石燃料産業に拠出している補助金の問題視。

これにより、気候変動の原因である化石燃料の段階的廃止が、健康面や経済的な側面から求められていることが浮き彫りとなった。

【参照ページ】
(原文)Dear COP 28 President-Designate Sultan Ahmed Al-Jaber,
(日本語参考訳)医療関係者協会、化石燃料の段階的廃止要請

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-10-3

    お役立ちツール「開示基準の早見表」のご紹介

    ESG Journalでは、実務に役立つ資料やツールを無料で公開しています。今回は、大好評の「開示…
  2. 2024-9-26

    デロイトが2024年CxOレポート発表:気候変動が最重要課題に

    9月11日、ニューヨーク—デロイトが発表した「2024年CxOサステナビリティレポート: ビジネス…
  3. 2024-9-25

    SAP、ESG報告の新たな統合ソリューションを発表

    9月11日、テクノロジー企業であるトムソン・ロイターズ(TSX/NYSE: TRI)は、SAPとの…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る