10月14日、再生可能エネルギー企業ブライトナイトは、アリゾナ州ピナル郡で進行中の300メガワットの「ボックス・キャニオン太陽光発電プロジェクト」に対し、J.P.モルガンとキャピタル・ワンから総額2億6,000万ドルのタックス・エクイティ・ファイナンスを獲得したと発表した。本プロジェクトは、ブライトナイトとコーデリオ・パワーの共同出資によるもので、アリゾナ州のクリーンエネルギー推進に大きく寄与すると期待されている。
タックス・エクイティ・ファイナンスによる資金調達
今回の資金調達は、生産税額控除を収益化するパートナーシップ・フリップの形式で実施され、ブライトナイトとコーデリオはJ.P.モルガンとキャピタル・ワンから資金を調達した。また、同プロジェクトは、2024年5月にZions Bank、CIBC、RBC、NBC、SMTBと共同で建設資金の調達も完了しており、2025年初頭の稼働が予定されている。
アリゾナ州最大規模の再生可能エネルギープロジェクト
ボックス・キャニオン太陽光発電プロジェクトは、サウスウエスト電力公社史上最大の再生可能エネルギー調達となり、アリゾナ州のクリーンエネルギー転換における重要なマイルストーンである。本プロジェクトにより、年間90万MWh以上のクリーンエネルギーが生産され、77,000軒分の家庭や企業に電力が供給される見込みである。
ブライトナイトのCEO、マーティン・ハーマン氏は、「J.P.モルガンおよびキャピタル・ワンとの協力により、アリゾナ州住民の電力需要を満たしつつ、持続可能性の目標を達成するための重要なステップを踏み出せた。本プロジェクトは、高賃金のアメリカ人雇用を創出し、地域のエネルギー安全保障を強化するだけでなく、信頼性が高く手頃なクリーンエネルギーを提供するものである。」と述べている。
PowerAlpha®による最先端技術
本プロジェクトは、ブライトナイトが開発したAIプラットフォーム「PowerAlpha®」の最適化により、パフォーマンスを最大化し、低コストで高価値なエネルギー生産を実現する。
今回の取引は、Norton Rose Fulbrightがスポンサーを代理し、Milbankがタックスエクイティ投資家の代理を務めた。
【参照ページ】
(原文)BrightNight Announces $260M Tax-Equity Financing from J.P. Morgan and Capital One for 300MW Solar Project in Arizona
(日本語参考訳)ブライトナイト、J.P.モルガンとキャピタル・ワンからアリゾナ州の300MWソーラー・プロジェクトに2億6000万ドルのタックス・エクイティ・ファイナンスを発表