10月19日、衛生・健康企業のEssityは、使用済みの食品・牛乳パッケージから調達した原材料を使用する世界初の業務用衛生ティッシュ製品の製造ラインを正式に立ち上げた。この最新鋭の設備は、年間25,000トンのリサイクルが可能で、これはフランスで回収・選別・リサイクルされる食品・飲料用カートンの60%に相当する。
2008年以来、フランスにおける食品・飲料パッケージからの紙繊維リサイクルのパイオニアであるEssityのオンドゥヴィル工場は、最近リサイクル能力を40%拡大した。特筆すべきは、このプロセスによって、プラスチックやアルミニウムを含む包装のほぼすべての材料のリサイクルが可能になったことである。リサイクルされた繊維原料は、Torkブランドで販売されるティッシュ製品の生産に使用される。
エシティは、2050年までにネット・ゼロ排出を達成することを目標に、材料の再利用と資源の最適化における継続的な革新に取り組んでいる。同社は、ドイツ、オランダ、そして最近ではエクアドルで、マクドナルドとReciVeciと協力してファーストフード店の紙コップのリサイクルに取り組んでいる。
エッシティのグローバル・サプライチェーン担当プレジデントであるドナート・ジョルジョは、真の循環型社会を構築するためには、バリューチェーン内での統合的なコラボレーションが重要であると強調した。オンドゥヴィルの生産施設は、エンド・ツー・エンドの循環型経済の模範的なモデルであり、コスト効率に優れた持続可能な生産を可能にすると同時に、埋立地ゼロの世界に向けて大きく前進している。
フランスはEssityにとってヨーロッパで2番目に大きな市場であり、従業員数は約2,300人、年間売上高は117億クローネ(約1,580億円)にのぼる。同社は、アクティムーブ、キューティメッド、デルタキャスト、デマックアップ、JOBST、ロイコプラスト、ロータス、ナナ、オーケー、TENA、トークなどの有名ブランドを擁し、衛生・健康用品の製造・販売を専門としている。
【参照ページ】
(原文)Essity reuses more than half of France’s recycled food and beverage packaging
(日本語参考訳)エシティはフランスの食品・飲料用リサイクル包装の半分以上を再利用