ムーディーズ、企業の脱炭素化計画の評価を開始

11月9日、格付け、リサーチ、リスク分析を提供するムーディーズ・インベスターズ・サービスは、投資家が企業の脱炭素化計画や行動を評価・比較できるようにすることを目的とした新しいスコアリング・システム「Net Zero Assessments(NZA)」のフレームワークを発表した。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスのESG担当グローバル・ヘッドであるブライアン・ケーヒルによると、新しいNZAは、「一貫性のない開示要件、目標の大きさ、対象範囲、時期の違い、事業変革計画を実行し、表明された目標を達成するための企業の能力の違い」などに起因する、市場参加者が企業間の排出削減計画を比較する際に直面する課題に対処することを目的としている。

NZAは、NZ-1(最高点)からNZ-5(最低点)までの5段階評価で、2050年までにグローバル・ネット・ゼロを達成するというパリ協定に整合的な道筋に対する、企業の脱炭素化プロフィールの強さに対するムーディーズの見解を示している。スコアは、企業の野心の強さ、計画の実施状況、排出削減に関するガバナンスなどの要素を考慮する。

ムーディーズの新しいNZAの枠組みは、公共部門や非営利団体を含む非金融法人で、事業と同様の収益調達能力を有するものに適用される。

【参照ページ】
Moody’s Investors Service

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