CFAインスティテュート、気候変動投資サーティフィケートを開始

11月6日、世界的な投資専門家団体であるCFAインスティテュートは、気候変動に関連する投資の専門知識を金融専門家に提供し、気候変動への配慮を評価やポートフォリオ構築のプロセスに組み込むことを目的とした、新しい「気候リスク、バリュエーション、投資サーティフィケート」の開始を発表した。

CFAインスティテュートによると、本サーティフィケートは、気候変動に関連するリスクに適応するため、また、投資家が投資の意思決定プロセスにおいて気候関連要因を考慮しようとする傾向が強まる中、気候分析スキルを持つ人材を求める投資会社の市場ニーズの高まりに応えるために開始された。

本サーティフィケートには約100時間の学習が必要で、「気候科学」「リスク」「規制」「移行ファイナンス」「気候変動とバリュエーション」の5つのコースが含まれる。各コースにはテストが含まれ、カリキュラムは株式、債券、オルタナティブを分析するための関連ツールの応用に重点を置く。

CFAインスティテュートによると、本修了証は実社会での応用に重点を置き、カリキュラムや支援活動は、業界の専門家や主題専門家から直接受け取ったモデルやケーススタディに基づいている。また、同協会は、学習者間の交流を深め、投資実務家同士のコミュニティと共有学習を促進するため、コホート・アプローチを採用すると付け加えた。

【参照ページ】
(原文)CFA Institute launches new Climate Risk, Valuation, and Investing Certificate
(日本語参考訳)CFAインスティテュート、気候変動投資サーティフィケートを開始

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る