TEEBAgrifoodプロジェクト始動、 企業向け運用ガイドラインを公表
9月14日、国際インパクト測定ガイドラインNGO資本連合(Capitals Coalition)のプロジェクト「TEEBAgrifood for Business」は、入門書とともに、企業向け「TEEBAgrifood運用ガイドライン」の最終版を発表した。本ガイドラインは、農産物セクターのレジリエンス強化、ベストプラクティスの主流化、生物多様性保全、持続可能な食料システムの構築を支援する。
本ガイドラインは、企業が農業セクターにおける自然、人間、社会、生産資本への影響と依存関係を理解し、意思決定方法を変革するための実践的な方法を提供するもの。作成にあたり、国際的に受け入れられているビジネスフレームワークである「自然資本と社会・人的資本プロトコル」を基盤とした。
自然資本プロトコルに付随して発表された「食品・飲料セクターガイド」に基づき、本ガイドラインは初めて、同セクターと社会・人的資本、金融セクターとの関係性を分析するためのツールとして構築している。
欧州委員会からの資金援助により、本ガイドラインはブラジル、中国、インド、インドネシア、マレーシア、メキシコ、タイの7カ国で、複数の農業アプローチやを通じて試験的に導入されている。最初の草案が発表されてから3年間、企業は本ガイドラインを適用し、アクションを強化してきた。
TEEBAgrifoodプロジェクトは、EUが支援する世界的なUNEPプロジェクトであり、資本連合が世界中の企業と協力している。最終的には、2023年に「TEEBAアグリフード・オペレーション・ガイドライン(ビジネス向け)」と補足文書を発表し、終了する予定である。
【参照ページ】
(原文)The TEEBAgrifood Project Launch Operational Guidelines for Business
(日本語参考訳)TEEBAgrifoodプロジェクト始動、 企業向け運用ガイドラインを公表