持続可能な採鉱技術スタートアップEden、18億円超ドルを調達

10月24日、持続可能な採掘技術の新興企業であるEdenは、シード資金として1,200万ドル(約18.5億円)を調達したと発表した。本資金調達の目的は、同社の持続可能な天然資源ソリューションの規模拡大である。

2017年に設立されたEdenは、天然資源の回収率を高め、資源回収の経済性を改善し、環境への影響を最小限に抑えるために、「電気で岩石を壊す」ことを目的としたElectrical Reservoir Stimulation(ERS)技術を開発した。同社の技術は、高電圧の電気を使って岩石の浸透性を高め、貯留層の生産性を段階的に改善し、地熱エネルギーや地質水素など、地質貯留層を活用したエネルギー転換イニシアティブの経済性を向上させる。

ERS技術は、何百万ガロンもの水を使用して岩石を破壊し、目的の物質にアクセスする水圧破砕から進化したものとして設計する。同社によると、このソリューションは、水圧破砕と比較して、排出物や水の消費、その他の環境への害を減らすことができるという。

Edenは、シード資金を使って、地熱、地中水素、地中炭素貯蔵、持続可能な採掘の各分野でERS技術の展開を拡大する。また、オマーンでの成功に続き、さらなるパイロット・プロジェクトも計画している。

【参照ページ】
(原文)Eden Raises $12 Million Seed Round to Scale Next-Generation Geologic Reservoir Permeability Enhancement Technology
(日本語参考訳)持続可能な採鉱技術スタートアップEden、1,200万ドルを調達

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る